息子の切ない気持ちが伝わった日

現在小学6年生の息子が幼稚園児だった頃のお話です。
その日も元気に幼稚園へ行き、家に帰って好きなゲームをして過ごしていました。その間に私は夕飯の支度。

私は、料理が嫌いです。なんといっても後片付けがめんどくさい。味付けも、盛り付けも、手の込んだものは作れません。そんななか、頑張って「野菜サラダ」「野菜炒め」「味噌汁」を作りました。何気に野菜が被ってますが…。
お皿にのせて、テーブルに並べて「ご飯食べよー」と息子たちを見ると、元気がありません。机をかじりながら、下を向いています。体の具合が悪いのかと思い、声をかけてみると息子は
「お母さん…なんか…なんかなー…」
ドキドキしながら耳をすませていると、小さい声で
「なんか…美味しいものが食べたい」
と、おっしゃいました。

え?食べ物なら用意しましたけど?目の前に3品もあるじゃないですか!…美味しいかどうかはわからないけど…。
人間、あまりにもなことを言われると、いろんな感情を通り越して、笑いが込み上げてくるものです。いつもなら、怒るところですが、控え目に言ってくれて、息子の切なさも伝わってきたので、仕方なくスーパーに買い物に行くことにしました。母親の落ち込みも知らずに、子供たちは大喜びで、お惣菜コーナーを無視し、菓子パンコーナーへ爆走。いやいや、ご飯の時間だし、ご飯は炊いてるんだから、お惣菜を選ぼうよ。と、お惣菜を見ると、結構良いお値段でした。「それ、ごはんやないで?お菓子やで?」と一応、言ってきかせ、仕方なく菓子パンを許可しました。私も持って行きどころのない思いを食欲にぶつけるべく菓子パンを子供たちに負けないように買いました。
子供たちは、先程の暗い表情から一変して、極上の笑みを浮かべながら食べていました。

この出来事以来、美味しく作ろうと努力する方向にはいかず、適度に手を抜くことを覚えてしまいました。
6年生になった息子は、見事に給食太りで、ご立派に成長しました。給食では好き嫌いをせずにたくさん食べるので、家庭訪問では、いつもほめられます。…なんか理不尽だわ。酵素